ヒト化マウスを作製するのは何故?

ヒト化マウスモデル

ヒト化マウスモデル

   マウスは、ヒト疾患を研究するためのモデルシステムとして30年以上使用されてきました。近年、ヒトの状態を理解するために非常に有効との理由から“ヒト化”マウスの需要が高まっています。ヒト化マウスとは、一体どのようなものなのでしょうか?

ヒト化マウスは、機能的なヒト遺伝子、細胞、組織や器官を持っています。ヒトの病気を研究する方法は多くありますが、なぜヒト化マウスが動物モデルとして好まれるのでしょうか?

ヒト疾患研究におけるモデルマウス

   ヒトとマウスには多くの共通点があるということが解剖学、生理学、遺伝学の側面から明らかになっています。ヒトとマウスは外見的には似ていないものの、遺伝的には似通っており、ヒト疾患の研究に大いに役立ちます。マウスの研究によって、私たちは多くの価値あるヒトの仕組みを知ることができました。それらのおかげで、新しく重要な治療法が発展してきました。

マウスについてのいくつかの真実:
  • マウスは短期間で繁殖します。3週間ごとに繁殖をしますが、これは人間との大きな違いです。しかし、ヒト疾患を理解するための強力な利点となります。科学者は容易に多くのマウスを繁殖することができます。

  • マウスモデルは他の動物モデルと比較して、研究のために便利で取り扱いやすいという特徴があります。誕生から出産までの期間が短く、通常は約10週間です。(ヒトは約10ヶ月かかることからも容易に比較できます)また、マウスは1度の出産で複数のマウスを出産することができます。

  • マウスの寿命は短いので、マウスの1年は人間の30年と同等です。このことから、マウスを使って容易にヒトの加齢の影響を測定することができます。

  • ヒト疾患の原因遺伝子の多くがマウスとヒトに共通しているため、マウスはアテローム性動脈硬化症および高血圧症など複雑な疾患の研究にも有効です。マウスを使った研究で、これらの疾患の遺伝的リスク因子について明らかにすることができます。

  • 他の動物モデルと比較して、マウスはゲノム編集を容易に行うことができます。例えば、体内での役割を研究するために遺伝子を追加・削除するといった編集です。

  • この特徴は、突然変異したヒト遺伝子がマウスにおいて観察される場合に、特定の疾患をモデリングするための強力なツールとなります。

  • 免疫不全マウス(完全に機能する免疫系を持たないマウス)も、正常及び疾患ヒト組織の双方を増殖させる宿主として使用することができます。これはガンやエイズ研究に役立つツールとなっています。

  • マウスは癌や糖尿病といった、免疫系、ホルモン系、神経系、心臓血管系、骨格系などにも影響を及ぼす疾患を自然に発症するため、ヒトに見られる複雑な生態系を研究するためにも使用されます。

これらの理由から、ヒト疾患を研究するためのモデルとして、最も主要な動物モデルとなっています。

   サイヤジェン株式会社では、お客様の研究に特化したカスタムマウスモデルを作製可能です。トランスジェニックノックアウト、ノックイン、CRISPR/Cas9とTALENを用いたゲノム編集、カスタムウイルスパッケージ、幹細胞、初代培養細胞などをご提供いたしております。VectorBuilderプラットフォームでは、お客様のニーズにあったカスタムDNA構築が可能です。レンチウイルス、アデノウイルス、AAV、shRNAなどの発現ベクター、CRISPR/Cas9ベクターなどからお選び頂けます。

参照:
  1. Devoy A, Bunton-Stasyshyn RK, Tybulewicz VL, Smith AJ, Fisher EM. Genomically humanized mice: technologies and promises. Nat Rev Genet. 2011 Dec 16;13(1):14-20.
  2. Why use the mouse in research?
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