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「Weekly Research Model」新しいコラム、マウスモデルの物語を毎週更新します

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2021年8月31日

疾患動物モデルは人類疾患の発生発展メカニズムの研究、薬物選別及び治療効果評価に必要なツールであり、良い疾患動物モデルは新薬の研究開発を加速することもできます。まだマウスモデルの選択と構築に悩んでいますか?サイヤジェンの新しいコラム「Weekly Research Model」は掲載されました。毎週月曜日に更新し、1つの疾患マウスモデルの物語を語り、皆様が異なる疾患マウスモデルを理解することにお役に立てれば幸いです。

日の第一でご紹介するのはマウス総胆管結紮による肝線維症モデルです。 

 

モデル概要につき:

胆汁うっ滞とは、肝の内外の様々な原因で胆汁の形成、分泌、また(或は)排泄障害を引き起こし、胆汁が正常に十二指腸に流入できなくなり、血液に逆流するという病理状態を指す。胆汁うっ滞性肝疾患は発生部位によって肝内胆汁うっ滞と肝外胆汁うっ滞に分けられる。肝外胆汁うっ滞は主に総胆管の結紮により、十二指腸の上で中段開腹手術と総胆管の分離を行い、その後、総胆管を二重結紮し、結紮線の間で切断する必要がある。

 

メカニズム:

胆管の結紮は肝外胆管閉塞を起こし、それによって胆管の拡張と胆汁うっ滞が引き起こされる。胆道内の圧力がさらに高くなると、肝内の毛細胆管が拡張して破裂し、肝内の血管は拡張した胆管と胆汁が外への浸透の二重の圧迫を受け、肝細胞に虚血と壊死が発生し、線維組織が大量に増殖し、肝小葉を包囲し、肝細胞の周りに散布する。最終的に肝臓の硬変を引き起こす可能性がある。

 

モデルの特徴:

この方法は成熟で安定し、操作が便利で、構築時間が短く、成功率が高い。

 

手術操作:

ステップ1:腹腔を開け、胆管を暴露する。

ステップ2:総胆管を分離し、あらかじめ結紮線を置く。

ステップ3:胆管を二重結紮し、切断し、臓器を元に戻す。

 

術後:

1.体重:術後3日間でマウスの体重が一般的に2~4 g減少し、術後2週間で、あるマウス(約20%)が痩せたり背が弓なりの形をしたりした。

2.表皮:マウスの体表(耳、尾、皮膚も含む)に黄疸が現れ。

3.尿:尿が黄色くなり、やや濃くなる。

4.解剖:術後2週間でマウスの胆嚢が充実し、総胆管が拡張し、肝臓の表面に黄色の斑点が現れ、肝内の毛細胆管が拡張して破裂する恐れがある。

5.肝機能検査:血清の色が黄色く、 アラニンアミノ基転移酵素、アスパラギン酸アミノ基転移酵素と総ビリルビンが対照グループの値の数十倍に上昇した。

上の図はモデルグループと対照グループ肝機能指標AST、ALT、TBLのデータ比較です。

 

 

サイヤジェン小動物手術疾患モデルプラットフォーム

サイヤジェンは標準化された疾患動物モデルのプロセスを構築することによって、実験の「重複可能」サービスをゴールドスタンダードとして、疾患モデルの安定性、重複性を高めます。研究者様のために、手術疾患モデルを応用して新薬の研究開発あるいは科学研究をできるように致します。お問い合わせとご連絡をお待ちしております。

 

ワンストップ手術モデル構築サービスと分析サービスを提供できます。

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消化器系手術モデル

腫瘍細胞或いは細胞組織接種術

骨髓或いは細胞移植術

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......

 

手術疾患モデルの精選例

1.大動脈弓縮窄致心筋肥大、慢性心不全モデル(詳細をクリックして確認する)

2.マウス急性膵炎モデル(詳細をクリックして確認する)

3.マウス5/6腎臓摘出致慢性腎臓病モデル(詳細をクリックして確認する)

 

 

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実験の「重複可能」をゴールドスタンダードとして、技術チームに多くの手術モデル操作トレーニングを行い、疾患モデルの複数ロット間のデータの安定性を確保します。

 

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サイヤジェン株式会社の動物センターはISO9001:2015とAAALACのダブル認証を取得しています。ISO9001:2015認証は専門学者に提供されたすべての製品と技術サービスが国際標準に適合していることを確保します。AAALAC認証はサイヤジェン株式会社が動物の福祉と倫理を尊重し、生物の安全を重視する責任感ある態度を表明します。

 

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サイヤジェン株式会社について

サイヤジェン株式会社は15年間の発展を経て、全世界の数万人の科学研究者にサービスを提供しており、製品と技術は直接にCNS (Cell、Nature、Science)の定期刊を含む5,200余りの学術論文に応用されています。弊社の「ノックアウトマウスライブラリ」は低価格だけでなく、遺伝子名称を入力すれば、ワンクリックで注文まで操作できます。ノックアウトマウスノックインマウスコンディショナルノックアウトマウストランスジェニックマウスGFPマウス免疫不全マウス無菌マウスなどのカスタマイズサービスを提供する以外、専門的な手術疾患モデルチームがあり、多種の複雑な小動物手術疾患モデルも提供できます。

 

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