大動脈弓縮窄術(TAC)

TACは慢性心室肥大の最も一般的な疾患モデルであり、高血圧や室内圧力の増加による肥大型心筋症のシミュレーションに用いられる。前臨床の薬物研究や基礎医学、生物学研究で広く使われている。TAC手術後にすぐに心室肥大のプロセスを誘発・開始し、マウス品系や手術縮窄の度合い(27G、28Gの縮窄)によって、1週間(28Gの縮窄)または2週間(27Gの縮窄)で著しい心室肥大に発展し、2~3週間(28 Gの縮窄)または4~6週間(27Gの縮窄)で心不全に発展することができる。

 

動物の要求:

ラットもマウスも使用できる。オスだけ使用することを薦める。お客様が特別な需要があるならば、メスも使うことができる。動物の年齢、体重は課題の実際ニーズによって調整できる。

 

手術の概要:

一般的にオスマウスを採用し、実験目的によって、マウスの年齢は9~10週間の間で、縮窄度合いは中等度の縮窄(27G)または重度の縮窄(28G)を選択できる。大動脈弓部で線結紮法を使用して正確な定量的縮窄を形成し、血流を制限して室内圧力を増加させる目的を達成する。TACで心室肥大や心不全を誘発する方法は、最初にRockman等が1991年に正式に設立され、その後で広く使われている心室肥大、心不全モデルとなった。

 

大動脈弓部縮窄及び心重体重比、血流動態変化

大動脈弓部縮窄及び心重体重比、血流動態変化。参照PNAS.1991;88(18):8277-81。

 

手術疾患モデルの実験周期:

急性、慢性実験を行われる。術後時間は数日間か数週間(心不全)かかる。

 

動物の術後管理と配達:

実験終了まで、初めから終わりまでサイヤジェンのAAALAC認証されたSPF級飼育施設で飼育、手術と術後管理を行っている。同時に、手術疾患モデル動物の郵送も提供する。動物はお客様から提供されて、またはサイヤジェンによって標準動物(例えば、C57マウス、Wistarラット、或いは国内外のいかなる商用遺伝子工程動物)を代理購入する。動物が手術後に完全に回復してから、専用の速達でお客様に届く。

 

手術疾患モデルの後続サービス項目:

  • 手術後の動物通常観察:動物活動、飲食飲水の状況は毎日専門獣医によって観察して、お客様の要求に従って術後の止痛治療を行う。
  • 心臓の超音波検査:超高解像度の小動物専用の超音波機を採用し、心臓構造、機能を全面的に評価し、術前、術後の異なる段階(心室肥厚或いは心不全の異なる時期)の心臓機能評価を提供する。例えば、室壁厚み(IVSs、IVSd、LVPWs、LVPWd)、心室容積(LV Vols、LV Vold)、心室径(LVIDs、LVIDd)、エジェクションフラクション(EF%)、短軸短縮点数(FS%)などの各種パラメータを測量し、お客様のニーズに応じて特需の超音波検査項目をカスタマイズすることができる。
  • 術後の心電図検査:多時間ポイントの心電図記録分析が行われる。
  • 血液サンプルの採集:成年マウスは体重によって静脈血を7-1.0 mL採集できる。各種の常用生化学検査に供される。お客様に郵送するか、生物化学検査を受けるまで、血清或いは血漿は-80度の低温冷蔵庫に保存される。
  • 心肺サンプルの採集:心臓サンプルを区分化して採集し、心、肺のサンプルは心重量体重比及び肺重量体重比を計算する以外に、選択的に即刻に-80度の低温冷蔵庫内に保存するか、またはフォルマーリン液を固定して、さらに病理スライス検査に用いる。

 

動物倫理審査と管理:

サイヤジェンの動物倫理と使用委員会(IACUC)は実験方案を審査し、麻酔、鎮痛、動物準備と術後管理を含む手術過程全体を管理する。


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