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細胞・遺伝子治療

Cre-loxPシステムとは?原理・loxP配列・条件付きノックアウト設計を解説

Cyagen Technical Content Team | May 01, 2026
Cre-loxP組換えシステム完全ガイド|ダウンロード
Cre-loxP組換えシステムは、特定の組織・細胞・発生段階において遺伝子機能を解析するための重要な技術です。本資料では、CreリコンビナーゼとloxP配列による組換えの基本原理をはじめ、条件付きノックアウト/ノックインマウス、Creドライバーマウス、誘導型CreERシステム、PCRジェノタイピング、蛍光レポーターを用いた組換え検証、タモキシフェン誘導時の注意点までを体系的に解説しています。実験設計からモデル選択、検証、トラブルシューティングまで、Cre-loxP関連研究を進めるうえで役立つ実用的なガイドです。
Cre-loxP組換えシステム完全ガイド|ダウンロード
目次
01 Cre-loxPシステムが必要な理由 02 Cre/loxPの構造と組換え原理 03 条件付きノックアウトと誘導型Creの設計 04 系譜追跡と二重リコンビナーゼ実験 05 実験最適化と検証済みCreツールマウスの選択 06 関連トピックと詳しい解説 07 Cyagenの研究支援 08 FAQ

Cre-loxPシステムが必要な理由

Cre-loxPシステムは、特定の細胞・組織、または任意の発生段階において遺伝子を操作するための中核的な遺伝学ツールです。全身性ノックアウトでは胚性致死や複雑な表現型が問題になる場合でも、Creマウス系統とfloxedマウスを組み合わせることで、標的遺伝子の機能を時空間的に解析できます。

従来のノックアウトマウスは、遺伝子機能を理解するうえで強力なモデルですが、すべての組織で遺伝子が欠失するため、特定の組織や細胞型における遺伝子機能を切り分けて評価することが難しい場合があります。さらに、標的遺伝子が発生過程に必須である場合、胚性致死、重篤な発育異常、不妊などにより、成体での表現型解析が成立しないことがあります。

Cre-loxPシステムを用いたコンディショナルノックアウト(conditional knockout, cKO)は、この制約を解決するために発展してきました。特定のプロモーターでCreリコンビナーゼを発現させることで、標的遺伝子の削除、発現開始、レポーター遺伝子の活性化、系譜追跡などを、目的の細胞集団に限定して実行できます。

本ページではCre-loxPを広い視点から整理し、より具体的なfloxアレル設計、Creマウス選択、CKO実験、loxPバリアントの詳細へ進めるように構成しています。個別の設計課題が明確な場合は、後述の関連トピックから該当ページも参照すると、モデル選定と交配計画を立てやすくなります。

Cre/loxPの構造と組換え原理

CreリコンビナーゼとloxP配列の基本構造

Creリコンビナーゼは、P1ファージ由来の343アミノ酸からなる部位特異的リコンビナーゼで、34 bpのloxP配列を認識してDNA組換えを誘導します。loxP配列は、Creが結合する2つの13 bp反復配列と、方向性を決める8 bpのスペーサー配列から構成されます。

loxP配列の向き、lox2272などの変異lox配列、CreとDre/Flpの使い分けを詳しく確認したい場合は、Cre-loxPシステムの基礎とloxP配列の解説も参考になります。

loxP配列の構造図

図1. loxP配列の構造。両端の13 bp配列はCre結合部位、中央の8 bpスペーサーはloxPの方向性を規定する。

loxPを標的遺伝子の重要エクソンの両側に配置したfloxedアレルを作製し、目的組織でCreを発現するマウスと交配することで、Cre陽性細胞においてのみloxP間のDNAが組換えられます。標的遺伝子編集技術やTurboKnockoutTM遺伝子ターゲティング技術は、floxedアレルやCreドライバー系統を設計するうえで重要な基盤技術です。

loxPの向きと位置で変わる組換え結果

Cre-loxPシステムの出力は、2つのloxP配列がDNA上でどのように配置されているかによって決まります。最も一般的な用途は、同方向loxP間の配列を切除する削除反応ですが、反対向きのloxPでは配列反転、異なるDNA分子または染色体上のloxPでは交換や転座が誘導されます。

Cre-loxPシステムにおける削除・反転・転座の模式図

図2. Cre-loxPシステムにおける削除、反転、転座の模式図。loxPの向きと位置が組換え結果を決定する。

loxPの配置主な反応実験での用途設計上の注意点
同じDNA鎖上で同方向Deletion(切除)条件付きノックアウト、LSLカセット除去重要エクソンを挟むように設計する
同じDNA鎖上で逆方向Inversion(反転)遺伝子発現スイッチ、構造変異モデル目的が削除の場合は誤配置に注意する
異なるDNA分子・染色体上Exchange / Translocation染色体再編成、疾患関連構造変異モデル複雑な表現型とオフターゲット評価が必要

条件付きノックアウトと誘導型Creの設計

条件付きノックアウトの基本設計

典型的なcKO実験では、まず標的遺伝子の機能に重要なエクソンを同方向のloxPで挟んだfloxedマウスを作製します。次に、目的細胞でCreを発現するCreドライバーマウスと交配し、標的遺伝子が目的細胞でのみ削除される子孫を得ます。

この設計により、全身性KOでは解析が困難な遺伝子についても、肝細胞、腎尿細管上皮細胞、脂肪細胞、B細胞、神経系細胞など、特定の細胞集団における機能を評価できます。

floxの意味、floxedアレルの作り方、Cre floxマウスの交配イメージを整理したい場合は、floxマウスの基本解説を確認すると、cKO設計の前提をつかみやすくなります。また、全身KO、条件付きKO、誘導型KOの使い分けは、コンディショナルノックアウトマウスのFAQで詳しく整理しています。

組織特異的ノックアウトのフロー図

図3. Cre-loxPシステムを用いた組織特異的ノックアウトの流れ。floxedマウスとCreドライバーマウスを交配し、目的細胞で標的遺伝子を削除する。

誘導型Creシステム:時間を制御するCreER / CreERT2

通常型Creは、プロモーターが活性化されると継続的に組換えを誘導します。これに対し、CreERやCreERT2はCreリコンビナーゼと変異型エストロゲン受容体リガンド結合ドメインを融合した誘導型システムであり、タモキシフェンまたは4-OHTの投与によりCreが核内へ移行して組換えを開始します。

CreERT2はCreERTよりもタモキシフェン感受性が高く、現在広く使用される誘導型Creの一つです。胚発生の特定時点、成体期、疾患誘導後など、実験者が指定したタイミングで標的細胞を操作できる点が大きな利点です。

Creドライバーの選択では、プロモーター特異性だけでなく、通常型Creか誘導型Creか、CreERT2かMerCreMerか、既報の組換え効率や漏れ発現の有無も比較します。Creマウスの基本概念とCreERT2の原理は、Creマウスとは何かの解説もあわせて参照してください。

タモキシフェン誘導型CreERシステムの作動機構

図4. タモキシフェン誘導型CreERシステムの作動機構。非誘導状態では細胞質にとどまり、誘導後に核内でloxP組換えを実行する。

系譜追跡と二重リコンビナーゼ実験

系譜追跡:細胞の運命を長期的に標識する

系譜追跡(lineage tracing)は、特定の祖先細胞を不可逆的に標識し、その子孫細胞が発生、再生、老化、炎症、腫瘍形成の過程でどこへ移動し、どの細胞系譜へ分化するかを追跡する技術です。

Cre-loxPを用いる遺伝学的系譜追跡では、Cre陽性細胞でLSLカセットが除去され、GFP、tdTomato、ZsGreenなどのレポーター遺伝子が恒常的に発現します。一度レポーターがオンになると、その細胞と子孫細胞は蛍光標識を維持するため、組織内での細胞運命を可視化できます。

通常型Creと誘導型Creを用いたレポーター活性化の概念図

図5. 通常型Creと誘導型Creを用いたレポーター活性化の概念図。レポーター遺伝子によりCre陽性細胞とその子孫を追跡できる。

二重リコンビナーゼシステム:Cre/Dre論理制御へ

単一のCre-loxPシステムでは、1つの遺伝子発現パターンに基づく制御が中心です。しかし、複雑な組織では「AとBを同時に発現する細胞だけを標識したい」「ある時点でAを発現し、その後Bへ状態遷移した細胞を追跡したい」といった高度な課題が生じます。

このような場合、Cre-loxPに加えてDre-rox、Flp-FRTなどの第二のリコンビナーゼ系を組み合わせることで、ANDゲート、時系列スイッチ、排他的標識などの論理制御が可能になります。発生生物学、幹細胞研究、腫瘍微小環境、免疫細胞分化など、細胞状態が動的に変化する領域で特に有用です。

交差型レポーターシステム

図6. 交差型レポーターシステム。CreとDreが同一細胞で作用した場合にのみtdTomatoなどのレポーターが活性化される。

ネスト型レポーターシステム

図7. ネスト型レポーターシステム。時間点1と時間点2の遺伝子発現履歴を区別し、細胞状態の遷移を追跡できる。

排他的レポーター設計

図8. 排他的レポーター設計。異所性発現や非特異的標識の影響を抑え、細胞集団の識別精度を高める。

実験最適化と検証済みCreツールマウスの選択

実験設計で失敗しやすいポイントと最適化戦略

Cre-loxP実験では、モデルを選ぶだけでなく、Creの発現パターン、loxP挿入位置、誘導条件、表現型解析のタイミングを総合的に設計する必要があります。特に、Creの漏れ発現、Cre高発現による毒性、loxP間距離が長すぎることによる削除効率低下、タモキシフェン投与条件の不適合は、再現性の低いデータにつながります。

floxedアレルを設計する際は、重要エクソンを同方向のloxPで挟み、可能であればloxP間距離を短く保ち、遺伝子発現やスプライシングに影響しにくいイントロン領域へ挿入します。誘導型Creでは、既報の投与条件を優先して参照し、必要に応じて用量・投与経路・解析時点を段階的に検証することが重要です。

課題よくある原因対策
Cre活性が弱いプロモーター活性不足、IRES由来の翻訳低下、標的組織での発現不足検証済みCre系統を選択し、レポーターマウスで組織別活性を確認する
非特異的標識が出るCreの漏れ発現、誘導剤の用量過多、非標的組織での低レベル発現Cre陰性対照、未誘導対照、組織マーカーとの共染色を組み合わせる
削除効率が低いloxP間距離が長い、異染色質環境、loxP配列変異loxP配列・向き・距離を確認し、PCRとタンパク質レベルで検証する
表現型が弱い/消える逃逸細胞の増殖、解析時期の遅れ、残存タンパク質Cre活性化後1〜4週など目的に応じた解析窓を設定する
タモキシフェン誘導が不安定投与量、溶媒、投与経路、年齢差既報条件を優先し、必要に応じて用量勾配の予備試験を行う

検証済みCreツールマウスをどう選ぶか

実験の成否は、目的細胞に適したCreドライバーを選べるかに大きく依存します。CyagenのCre Mouse Linesリソースでは、組織・細胞型別のCre、CreERT2、Dreドライバー系統を確認できます。また、MouseAtlasモデルライブラリではCreマウス、floxedマウス、レポーターマウスなどを組み合わせて検索できます。

研究目的別の選択フロー

Cre-loxP実験では、まず「どの細胞を」「どの時点で」「どの遺伝子操作を」行いたいかを明確にします。細胞型が明確であれば組織・細胞特異的Creを選択し、時間制御が必要であればCreERT2やMerCreMerを検討します。さらに、細胞運命や状態変化を追跡したい場合は、レポーターマウスや二重リコンビナーゼシステムを組み合わせます。

Cre-loxP実験における交配・世代設計の例

図9. Cre-loxP実験における交配・世代設計の例。floxed系統、Creドライバー、レポーター系統を組み合わせて目的遺伝子型を得る。

検証済みCreツールマウスモデル推薦

モデル名番号主な標的組織/細胞検証データと適用領域
Adipoq-iCre MouseC001529脂肪細胞、白色脂肪組織(WAT)、褐色脂肪組織(BAT)Rosa26-LSL-tdTomatoとの交配により脂肪組織でのCre活性評価に利用。代謝疾患、肥満、脂肪細胞機能研究に適する。
H11-Alb-iCre MouseC001354肝細胞、肝臓特異的遺伝子操作H11安全座位にAlbプロモーター駆動iCreを挿入。tdTomatoレポーターとの交配で肝細胞の強い蛍光が検出される。
Cdh16-iCre MouseC001540腎尿細管上皮細胞、尿管上皮細胞Rosa26-LSL-tdTomatoとの交配により尿管上皮細胞などでtdTomato発現を確認。腎臓・泌尿生殖器研究に有用。
Cd19-iCre MouseC001741Bリンパ球系細胞末梢血・脾臓・骨髄のB細胞で高い再構成効率が確認されており、B細胞分化と免疫制御の解析に適する。
Cd19-Cre MouseI001184Bリンパ球系細胞Cd19をドライバーとしたB細胞系譜の遺伝子操作やCre-loxP機能検証に利用できる。
Olig2-iCre MouseC001829少突膠細胞系譜、運動ニューロン、Olig2陽性細胞中枢神経発生、髄鞘形成、少突膠細胞系譜、グリオーマ関連研究に適する。

関連トピックと詳しい解説

Cre-loxPシステムは、floxedアレル作製、Creドライバー選択、条件付きノックアウト、レポーター解析、交配戦略を一体で考える必要があります。以下の関連ページでは、現在の実験段階や検索意図に応じて、より狭いテーマを詳しく確認できます。

確認したい内容関連ページ主な利用場面
floxedアレルとCre floxマウスの基本floxマウスとは標的エクソンをloxPで挟む設計、flox/flox個体の交配、cKO作製前の基礎確認
条件付きノックアウトの用語と設計判断CKOマウスモデルの解説CKOとは何か、通常KOとの違い、Cre recombinaseを用いた削除戦略を整理する場面
ノックアウトマウス作製の全体像ノックアウトマウスの作り方全身KO、KI、cKOなどの作製手法を比較し、研究目的に合うモデル形式を選ぶ場面
CreマウスとCreERT2の基礎CreマウスとはCreドライバー、CreERT2原理、Cre miceの選び方を確認する場面
loxP配列やlox2272などの詳細Cre-loxPシステムとloxP配列loxP sequence、loxPの向き、変異lox配列を用いた複雑な組換え設計を検討する場面
KOとCKOの使い分けKO・CKO選択の考え方全身ノックアウトで十分か、条件付きノックアウトが必要かを研究目的から判断する場面

支柱ページとしての本ページではCre-loxP全体を俯瞰し、上記の各ページで個別テーマを深掘りする構成にしています。これにより、cre loxp、cre-loxpシステム、コンディショナルノックアウト、floxマウス、Creマウスなどの関連キーワードを、ページごとの役割に沿って整理できます。

Cyagenの研究支援

Cyagenでは、Creマウス系統、floxedマウス、レポーターマウス、Dre/roxやFlp/FRTを含む複数リコンビナーゼ系統の設計・作製・繁殖を支援しています。ターゲット遺伝子の選定、loxP挿入位置の検討、交配戦略、蛍光レポーターによる活性検証まで、実験目的に応じたモデル構築が可能です。

条件付きノックアウト、条件付きノックイン、系譜追跡、多色レポーター、二重リコンビナーゼ実験を組み合わせることで、発生生物学、腫瘍生物学、免疫学、神経科学、代謝疾患研究など、幅広い研究領域に対応できます。

Cre-loxPシステムの価値は、条件付きノックアウトの実現にとどまりません。レポーター活性化、系譜追跡、細胞状態の時系列解析、二重リコンビナーゼによる論理制御へと発展しており、モデル構築と課題設計を一体で考えることが重要です。

ワンストップ・マウスモデル検索プラットフォーム:MouseAtlas

MouseAtlas(マウスアトラス)は、KOマウスからヒト化マウスまで、遺伝子や製品モデル名で検索できるプラットフォームです。生体マウスか精子凍結状態か、リアルタイムの在庫状況、検証データ、詳細な説明を直感的に確認でき、直接注文も可能です。社内の製品管理システムと連携して常に最新情報が更新されており、現在39,000種類以上のモデルマウスを収録しています。研究者の皆様にとって非常に便利なワンストップソリューションです。

>> MouseAtlasで目的の遺伝子を検索する

Cyagen Biosciences Inc.(「サイヤジェン(Cyagen)」)は2006年、医薬品開発業務受託機関及び細胞関連製品メーカーとして創業しました。現在、世界に1000名以上の社員が勤務しています。本社をアメリカ・カリフォルニア州シリコンバレーに置き、中国の蘇州と広州を製造拠点にしています。2016年に日本支店(サイヤジェン株式会社)を開設しました。遺伝子改変アニマルモデル作製のリーディングカンパニーとして、リーズナブルな価格帯で、高品質の試薬・ツールを提供しています。Cyagenはマウスモデルの提供だけでなく、眼科、神経科学、腫瘍免疫など様々な分野で契約研究機関(CRO)サービスも提供しています。私たちは遺伝性疾患の研究を支援し、遺伝子治療薬の開発を促進することを目指しています。

FAQ

Cre-loxPシステムは全身性ノックアウトと何が違いますか。

Cre-loxPは、どの細胞で、どの時点に、どの遺伝子操作を行うかを分離して設計できる点が最大の違いです。胚性致死や全身性表現型の混在を避け、目的細胞に限定した機能解析を行いやすくなります。

CreERとCreERT2はどのように使い分けますか。

現在はタモキシフェン感受性が高いCreERT2が広く使われます。既報のツールマウスで十分な実績がある場合はその系統を優先し、必要に応じて投与量、投与経路、解析時点を予備試験で最適化します。

loxPを設計するときに最も重要な点は何ですか。

機能的に重要なエクソンを、同方向のloxPで挟むことが基本です。さらに、挿入位置がスプライシングや基礎発現を乱さないか、loxP間距離が長すぎないかも重要です。

系譜追跡ではどのようにレポーターマウスを選べばよいですか。

長期追跡が目的であれば、LSLカセットを用いた恒常的な蛍光レポーターが適しています。二重リコンビナーゼ実験では、交差型、ネスト型、排他的レポーターを研究目的に合わせて選択します。

二重リコンビナーゼシステムはどのような研究に向いていますか。

A陽性かつB陽性の細胞だけを標識したい場合や、ある時点から別の状態へ遷移した細胞を追跡したい場合に有用です。発生生物学、免疫学、腫瘍微小環境研究で特に活用されています。

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C001999Mrc1-iCre-tdTomatoC57BL/6JCya--
S-KO-22121Crem-KOC57BL/6JCya--
C002054Adipoq-P2A-iCreERT2C57BL/6JCya--
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