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神経科学

神経・筋疾患の創薬を支える一貫型薬効評価CROソリューション

Cyagen Technical Content Team | September 28, 2026
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目次
神経・筋疾患の創薬を支える一貫型薬効評価CROソリューション|サイヤジェン
目次
  1. 01神経・筋疾患モデル
  2. 02神経・筋疾患向け細胞モデル
  3. 03精密な薬物投与
  4. 04標準化された神経行動学解析
  5. 05多角的な薬理・薬効解析
  6. 06神経・筋疾患モデルの評価事例
  7. 07よくあるご質問

近年、神経・筋疾患領域では、Tauを標的とするASO、ALS(筋萎縮性側索硬化症)に対するsiRNA医薬、DMD(デュシェンヌ型筋ジストロフィー)に対するRNA編集療法などが臨床で進展し、遺伝子治療、核酸医薬、ペプチド医薬が注目を集めています。一方、中枢神経系(CNS)の創薬では、質の高い疾患モデルの不足、中枢への薬物送達の難しさ、行動データの再現性、in vitroとin vivo研究の分断などが課題となり、多くの候補薬が前臨床段階で停滞しています。

アルツハイマー病、パーキンソン病、ALS、SMA(脊髄性筋萎縮症)、DMDなどの研究課題に応えるため、サイヤジェン(Cyagen)は、モデル作製、精密な中枢投与、行動学的解析、薬理・薬効評価をつなぐ神経・筋疾患向けの一貫型プラットフォームを構築しました。研究者の開発上の課題解決と、神経・筋疾患治療薬の研究開発を支援します。

01神経・筋疾患モデル

確立されたモデル作製技術を基盤に、遺伝子改変および薬剤誘導による神経・筋疾患マウス/ラットモデルを提供しています。ノックアウト、条件付きノックアウト、点変異、トランスジェニック、ヒト化などに対応し、既製モデルに加えて、研究目的に応じたカスタム作製や共同開発も可能です。

神経疾患マウスモデルを見る ↗

アルツハイマー病(AD)モデル

製品番号製品名系統背景
C001790B6-hTREM1 マウスC57BL/6NCya
I001221B6-htau/hGLP-1R マウスC57BL/6Cya
I001209B6-hTFRC/htau マウスC57BL/6Cya
C001923B6-huTFRC/htau マウスC57BL/6Cya
C001898B6;D1-htau/hTNF マウスC57BL/6J;DBA/1Cya
C001924hutau-P301L/huTFRC マウスC57BL/6Cya
C001925hutau-P301S/huTFRC マウスC57BL/6Cya
C001688hutau-P301S/hTFRC マウスC57BL/6N;6JCya
C001410hutau(MAPT) マウスC57BL/6JCya
C001836hutau-P301S マウスC57BL/6JCya
C001835hutau-P301L マウスC57BL/6JCya
C001687hutau-P301L/hTFRC マウスC57BL/6N;6JCya
C001916hSEZ6 マウスC57BL/6NCya
C002035hSARM1 マウスC57BL/6NCya
C001717huIL1A マウスC57BL/6NCya
C002106huAPOE4/huTFRC マウスC57BL/6J;6NCya
C002100huTFRC/huSNCA(3'UTR)/hutau マウスC57BL/6J;6NCya
C002086hCRBN/hutau-P301S マウスC57BL/6JCya
C002010huRAGE(AGER)(BALB/c) マウスBALB/cAnCya
C001867huAPOE4 マウスC57BL/6JCya
C002043huAPOE2 マウスC57BL/6JCya
C002021huAPOE3 マウスC57BL/6JCya
C002031huAPP-Aβ マウスC57BL/6JCya
C002033huAPP-Aβ-NL-G-F-I マウスC57BL/6JCya
C001883huTREM2 マウスC57BL/6NCya
C001207Trem2 KO マウスC57BL/6NCya

パーキンソン病(PD)モデル

製品番号製品名系統背景
C001790B6-hTREM1 マウスC57BL/6NCya
C001873B6-huTFRC/huSNCA(3'UTR) マウスC57BL/6NCya
C001427B6-hSNCA マウスC57BL/6NCya
C002035hSARM1 マウスC57BL/6NCya
C001698huSNCA(2) マウスC57BL/6NCya
C002100huTFRC/huSNCA(3'UTR)/hutau マウスC57BL/6J;6NCya
C001959huSTMN2 マウスC57BL/6JCya

血液脳関門(BBB)送達モデル

製品番号製品名系統背景
C001493Abcb1a/Abcb1b-DKO(FVB) マウスFVB/NJCya
C001906B6-huTFRC/huACVR2B マウスC57BL/6NCya
C001730huALB(HSA)/hTFRC マウスC57BL/6NCya
C001860huTFRC マウスC57BL/6NCya
C001857huCD98HC(SLC3A2) マウスC57BL/6NCya
C001970huTFRC/huCD98HC マウスC57BL/6NCya
C002061hIGF1R/huTFRC/huCD98HC マウスC57BL/6NCya
C001971hTFRC/huCD98HC マウスC57BL/6NCya
C001985hIGF1R/huTFRC マウスC57BL/6NCya
C001584hTFRC マウスC57BL/6NCya
C002011huTFRC/huTNF(B6;D1) マウスC57BL/6N;DBA/1Cya
C001624hIGF1R(BALB/c) マウスBALB/cAnCya
C001623hIGF1R マウスC57BL/6NCya
C001608hTFRC/huC3 マウスC57BL/6JCya;C57BL/6NCya

神経障害性疼痛モデル

製品番号製品名系統背景
CR013hSCN9A(SD) ラットSD
C001497huCALCRL マウスC57BL/6JCya
C001523huCALCA マウスC57BL/6JCya
C002105hSCN9A マウスC57BL/6NCya
I001216huSCN9A マウスC57BL/6NCya
CR006hSCN10A(Nav1.8)(SD) ラットSD

神経・筋疾患の誘導モデル

モデル番号モデル名モデル系統誘導方法応用領域
CG0028AAV誘導マウスアルツハイマー病(AD)モデルC57BL/6Jマウス両側海馬へのAAV-APPおよびAAV-PSEN1定位注射アルツハイマー病(AD)
CG0016AAV誘導マウスパーキンソン症候群(PD)モデルC57BL/6JマウスへのAAV9 PM228-hA53T-α-syn静脈内投与パーキンソン症候群(PD)
CG00236-OHDA誘導パーキンソン病マウスモデルC57BL/6J脳定位注射による6-ヒドロキシドーパミン(6-OHDA)投与パーキンソン症候群(PD)
CG00246-OHDA誘導パーキンソン病ラットモデルSD脳定位注射による6-ヒドロキシドーパミン(6-OHDA)投与パーキンソン症候群(PD)
CG0026MPTP誘導PDマウスモデルC57BL/6JMPTP投与パーキンソン症候群(PD)
CG0015坐骨神経慢性絞扼損傷(CCI)モデルC57BL/6J坐骨神経の緩い結紮により誘導神経障害性疼痛
CG0018脊髄神経結紮ラットモデルSD特定の脊髄神経(通常はL5)を外科的に結紮し、持続的な疼痛関連行動を誘導神経障害性疼痛
CG0025慢性予測不能軽度ストレスモデルC57BL/6J複合ストレスによる誘導うつ病

神経・筋疾患モデルのカスタム作製・繁殖を一貫支援

TurboKnockout遺伝子編集技術を活用し、神経変性疾患や神経・筋疾患など、研究目的に合わせた動物モデルを作製します。カスタム開発、繁殖、胚・精子の凍結保存と融解復元に対応し、実験に必要な規格の動物を提供することで、試験ロット間の一貫性を支援します。

  • 独自の知的財産を有する技術
  • キメラ段階を経ず、Neoカセットを自己除去し、繁殖世代を2世代分短縮
  • 1回の操作で最大350 kbの配列を導入
  • ホモ接合体モデルをまとめて作製
  • ES細胞は最大7回の標的改変後も生殖系列伝達能を維持
  • 系統を柔軟に選択可能
  • オフターゲット効果がなく、遺伝子改変の精度と効果が安定

02神経・筋疾患向け細胞モデル

遺伝子改変細胞モデルはハイスループットスクリーニングや迅速な作用機序の検証に適しています。ヒトiPSC由来細胞モデルは生理学的関連性が高く、疾患機序の解析や薬効評価にヒトに近い研究基盤を提供します。遺伝的背景と病理学的特徴が明確な神経疾患関連モデルを揃え、実験とデータ比較を支援します。

iPSC分化細胞モデル

製品名製品番号応用領域
iPSC-NPC(神経前駆細胞)SY-iN-00001神経疾患モデル
iPSC-MNP(運動ニューロン)SY-iM-00001神経疾患モデル:ALS
iPSC-DA(ドパミン作動性ニューロン)SY-iD-00001パーキンソン病(PD)モデル
iPSC-CN(皮質ニューロン)SY-iCN-00001神経疾患モデル:アルツハイマー病(AD)
iPSC-AS(アストロサイト)SY-iAS-00001神経疾患モデル:アルツハイマー病(AD)
iPSC-MG(ミクログリア)SY-iMG-00001神経疾患モデル:AD/PD/ALS
KO-iPSC-APOESY-iKO-00003神経疾患モデル:アルツハイマー病(AD)
iPSC-NEUROG2SY-iKI-00003iPSC由来皮質ニューロン
MU-iPSC-TARDBP(M337V)SY-iMU-00001神経疾患モデル:ALS
MU-iPSC-SOD1(p.H47R)SY-iMU-00002神経疾患モデル:ALS
MU-iPSC-SOD1(p.A5V)SY-iMU-00003神経疾患モデル:ALS
MU-iPSC-ITM2B(c.799T>A)SY-iMU-00005神経:FBDおよびFDD
MU-iPSC-ITM2B(c.795_796 ins TTTAATTGT)SY-iMU-00006神経:FBDおよびFDD
MU-iPSC-TRAP1(p.K126Q)SY-iMU-00009神経:ミトコンドリア機能障害・神経変性
MU-iPSC-TRAP1(p.K126R)SY-iMU-00010神経:ミトコンドリア機能障害・神経変性
MU-iPSC-TRAP1(p.K126T)SY-iMU-00011神経:ミトコンドリア機能障害・神経変性
MU-iPSC-GABRB3(p.L235A)SY-iMU-00012神経疾患モデル:遺伝性てんかん
MU-iPSC-APOE4SY-iMU-00013神経疾患モデル:アルツハイマー病(AD)
MU-iPSC-APP-SwedishSY-iMU-00014神経疾患モデル:アルツハイマー病(AD)

遺伝子改変細胞モデル

サービス番号標的遺伝子納品仕様宿主細胞
SY-KO-00015Mouse Ythdf21*10^6Neuro-2a
SY-KO-00028Mouse Ulk41*10^6Neuro-2a
SY-KO-00041Mouse Stk361*10^6Neuro-2a
SY-KO-00097Mouse Mettl31*10^6Neuro-2a
SY-KO-00112Mouse Tub1*10^6Neuro-2a
SY-KO-00156Mouse Isg151*10^6HT22
SY-KO-00179Human MECP21*10^6SK-N-SH
SY-KO-00287Human DISC11*10^6U251
SY-KO-00370Mouse Ftsj11*10^6HT22
SY-KO-00377Human NF11*10^6U251
SY-KO-00444Human ELAVL11*10^6U251
SY-KO-00481Mouse Nucks11*10^6HT22
SY-KO-00509Mouse Tmem151a1*10^6HT22
SY-KO-00563Human PIGG1*10^6SH-SY5Y
SY-KO-00583Mouse Selenof1*10^6HT22
SY-MU-00078Human ITIH3 c.789+112G to A1*10^6SH-SY5Y

03精密な薬物投与

経験豊富な技術専門家と熟練した手技スタッフが、実験計画に応じた注射・投与を実施します。脳定位注射、髄腔内投与、脳室内投与、脳内投与、尾静脈投与、経鼻投与、腹腔内投与、筋肉内投与、皮下投与などから適切な方法を選択し、標準化された投与と神経系組織の採取を支援します。

脳定位注射髄腔内投与脳室内投与脳内投与尾静脈投与経鼻投与腹腔内投与筋肉内投与皮下投与

04標準化された神経行動学解析

標準化された神経行動学プラットフォームには、十分な動物実験スペースと専門機器を備えています。水迷路、Y迷路、高架式十字迷路、オープンフィールド、ロータロッドなど、マウス・ラットの一般的な行動試験を実施できます。専用ソフトウェアで活動データを精密に収集し、多角的に解析します。国際的な規範に沿った試験体系により、データの再現性を支援します。

水迷路Y迷路高架式十字迷路オープンフィールドロータロッド

05多角的な薬理・薬効解析

標準化された病理実験室と先進的な機器を活用し、生理・生化学、病理組織、代謝、遺伝子・タンパク質発現、細胞機能などを評価する統合型プラットフォームを構築しています。薬剤の有効性を多角的に評価できます。

生理・生化学病理組織代謝遺伝子・タンパク質発現細胞機能

06神経・筋疾患モデルの評価事例

神経・筋疾患モデルの表現型評価および薬効検証に関する事例をご紹介します。

APP/PSEN1マウスの表現型評価と薬効検証

APP/PSEN1マウスの病理学的評価

APP/PSEN1マウス海馬および大脳皮質のAβプラーク
APP/PSEN1マウスの海馬および大脳皮質におけるAβ沈着の免疫組織化学解析。

APP/PSEN1マウスの海馬および大脳皮質におけるβアミロイド(Aβ)沈着を免疫組織化学で解析しました。Aβプラークは海馬と大脳皮質に広く認められ、週齢が進むにつれて密度が有意に増加しました。この結果は、同モデルの脳内でAβが段階的に蓄積することを示しています。

APP/PSEN1マウスの表現型解析

ドネペジル投与後のMorris水迷路試験
ドネペジルを2か月投与した生後10か月APP/PSEN1マウスのMorris水迷路試験。

生後10か月のAPP/PSEN1マウスにドネペジルを2か月間投与し、Morris水迷路試験で行動を評価しました。学習試験では、野生型(WT)+生理食塩水群とAPP/PSEN1+ドネペジル群の逃避潜時が徐々に短縮し、空間学習能力と自発活動が保たれていました。一方、APP/PSEN1+溶媒対照群では潜時に明確な短縮が認められず、空間学習の障害が示唆されました。プローブ試験では、溶媒対照群と比べてWT+生理食塩水群およびAPP/PSEN1+ドネペジル群の潜時が短く、プラットフォーム通過回数も多かったことから、治療群で空間記憶が改善したことが示されました。

TfR1マウスモデルの表現型評価

hTFRCマウス(製品番号:C001584)は、ヒトTFRC遺伝子配列をマウスTfrc遺伝子座に挿入して作製したヒト化モデルです。マウス由来配列またはタンパク質の影響を抑えるため、挿入後に一部のマウスTfrc配列を欠失させ、ヒトTFRCタンパク質のみを発現するよう設計されています。

ヒトTFRCと内皮細胞マーカーmCD31の共染色

生後6週齢の雄の脳組織切片で、ヒトTFRC(赤)と内皮細胞マーカーmCD31(緑)を共染色し、DAPIで核(青)を染色しました。免疫蛍光(IF)解析では、ホモ接合型hTFRCマウスの脳微小血管内皮にヒトTFRCタンパク質が特異的に発現していました。

ヒトTFRCとmCD31の共染色
hTFRCマウスおよび野生型(WT)マウスにおけるヒトTFRCとmCD31の共染色(生後6週、雄、ホモ接合型)。スケールバー:50 μm。

TFRCを介した中枢神経系への送達効率

ヒト化TFRC受容体のin vivo機能を評価するため、生後8~10週齢のホモ接合型hTFRCマウスおよび野生型(WT)マウスに、対照抗体(Vehicle IgG)または抗ヒトTFRC二重特異性抗体(TfR BsAb)*を尾静脈から単回投与しました。24時間後に大脳皮質および血漿中の薬物濃度を測定したところ、WTマウスよりもhTFRCマウスの大脳皮質でTfR BsAbの蓄積が高く、血漿中濃度は有意に低下しました。hTFRCマウスで、TFRCに依存した特異的かつ有効な血液脳関門通過が認められました。値は平均値±標準誤差(SEM)で示しています。

hTFRCマウスにおけるTFRC依存的なCNS送達
hTFRCマウスにおけるTFRC依存的な中枢神経系送達の検証(生後8~10週、ホモ接合型、n=6、雄3匹・雌3匹)。*データおよび試験薬(Vehicle IgG、TfR BsAb)はサイヤジェンのパートナーから提供されました。

hTFRCマウスを用いたAAV9-BI-hTfR1の脳標的送達

hTFRCマウスにAAV9-BI-hTfR1を静脈内投与して4週間後、脳の矢状断面でmCherryレポーター(赤)の強いシグナルが認められました。この結果は、ヒト化TFRCを介した効率的なウイルスの脳移行を示しています。一方、対照ウイルスAAV9-Controlを投与した場合、またはWTマウスにいずれかのウイルスを投与した場合には、脳実質に明確なシグナルは認められませんでした。

qPCRで脳組織中のウイルスゲノム(gDNA)分布を定量し、二倍体ゲノム当たりのウイルスゲノムコピー数(vg/dg)で示しました。AAV9-BI-hTfR1の脳内分布は、WTマウスよりhTFRCマウスで高く、両系統において対照ウイルスAAV9-Controlよりも有意に高い値を示しました。

これらの結果から、hTFRCマウスは、ヒトTFRC依存的なトランスサイトーシスを介して血液脳関門を通過するAAVカプシド変異体のスクリーニングに適していることが示されました。

AAV9-BI-hTfR1の脳内分布およびレポーターシグナル
ヒトTFRC依存的なトランスサイトーシスによる血液脳関門通過AAVカプシド変異体の評価(生後6~8週、雌、n=2、平均値)。*データはサイヤジェンのパートナーから提供されました。

AAV誘導パーキンソン病(PD)マウスモデルの表現型評価

AAV誘導PDマウスモデルを作製し、3群に分けました。G1にはAAV9 PM228–hA53T–α-synを静脈内投与し、G2にはPBSを投与、G3は無処置の自然対照としました。投与1.5か月後、ロータロッド試験で運動協調性を評価し、マウスがロッドから落下するまでの潜時(秒)を指標としました。G1の落下潜時はG2およびG3より有意に短く、運動協調障害が示されました。

AAV投与1.5か月後のロータロッド試験
投与1.5か月後の3群におけるロータロッド試験。

G2およびG3と比べ、G1では左前肢、左後肢、右前肢の歩幅が有意に短縮しました。右後肢の歩幅はG3より有意に短く、平均速度はG2より有意に低下しました。前肢・後肢の歩幅幅には、G1とG2またはG3の間で有意差はありませんでした。これらの結果は、PD様の表現型と一致する運動機能障害を示しています。

AAV投与1.5か月後の歩行解析
投与1.5か月後の3群における歩行解析。

投与3.5か月後も、G1のロータロッド落下潜時はG2およびG3より有意に短く、運動協調障害が示されました。

AAV投与3.5か月後のロータロッド試験
投与3.5か月後の3群におけるロータロッド試験。

G3と比べ、G1では左前肢、左後肢、右前肢および右後肢の歩幅が有意に短縮しました。平均速度ならびに前肢・後肢の歩幅幅には、G1とG2またはG3の間で有意差は認められませんでした。これらの結果は、G1で運動機能障害が生じたことを示しています。

AAV投与3.5か月後の歩行解析
投与3.5か月後の3群における歩行解析。

ヒトα-シヌクレインはG1の全脳で検出され、G2では検出されませんでした。AAVを介した広範なタンパク質発現が示されました。

全脳におけるヒトα-シヌクレイン発現
投与3.5~4か月後の各群マウス全脳におけるヒトα-シヌクレイン発現。

ヒトα-シヌクレインはG1のみで検出され、G2ではシグナルが認められませんでした。観察領域全体では、神経突起上のシナプス前小胞に沿った典型的な局在と一致する数珠状のパターンがみられました。また、血管様構造の近傍または内部にもヒトα-シヌクレインが認められ、血液脳関門を通過するAAV送達後に想定される発現パターンと一致しました。行動学的・病理学的評価では、脳卒中様症状、炎症、細胞萎縮、血管関連細胞の損傷や集積(グリオーシス)など、血管破綻または機能障害を示す所見は認められず、AAV投与は良好に忍容されました。

大脳皮質・線条体におけるヒトα-シヌクレイン局在
投与3.5~4か月後のマウス大脳皮質および線条体におけるヒトα-シヌクレインの局在。

リン酸化α-シヌクレインはG1の全脳で検出され、G2では検出されませんでした。病理学的なα-シヌクレインの増加が示されました。

全脳におけるリン酸化α-シヌクレイン発現
投与3.5~4か月後の各群マウス全脳におけるリン酸化α-シヌクレインの発現。

リン酸化α-シヌクレインは主にG1で観察され、大脳皮質および線条体では主に神経細胞とアストロサイト(形態に基づく同定)に局在していました。AAVを介してヒトα-シヌクレインが広範に発現する一方、リン酸化α-シヌクレインの形成は、パーキンソン病やその他のシヌクレイノパチーの病理学的特徴と一致しています。

リン酸化α-シヌクレインの細胞局在
投与3.5~4か月後のマウス大脳皮質および線条体におけるリン酸化α-シヌクレインの細胞局在。

まとめ

サイヤジェン(Cyagen)は、アルツハイマー病、パーキンソン病、ALS、筋ジストロフィー、神経障害性疼痛、さまざまな希少神経・筋遺伝性疾患を対象に、前臨床薬効評価を支援します。研究課題に応じたモデルや評価系について、ぜひお問い合わせください。

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よくあるご質問

どのような神経・筋疾患モデルを利用できますか?

アルツハイマー病、パーキンソン病、BBB送達、神経障害性疼痛などのモデルに加え、遺伝子改変または薬剤誘導によるマウス・ラットモデルを提供しています。研究目的に応じたカスタム作製や共同開発も可能です。

どのような薬物投与方法に対応していますか?

脳定位注射、髄腔内、脳室内、脳内、尾静脈、経鼻、腹腔内、筋肉内、皮下などの投与に対応しています。

薬効評価ではどのような解析を行えますか?

水迷路、Y迷路、オープンフィールド、ロータロッドなどの行動試験に加え、生理・生化学、病理組織、代謝、遺伝子・タンパク質発現、細胞機能などを評価できます。

タグ神経科学神経疾患モデル筋疾患モデル薬効評価前臨床CRO
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